2017-01-01から1年間の記事一覧

調理室、1年をふりかえって

はりねずみの調理室は、今日で1年が経ちました。 2016年4月から初めて、通算276記事を書きました。 harinezumi-recipe.hatenadiary.com 書き始めた当初は、離れて暮らす息子に、自分がきちんと暮らしていることをふわっと伝えられるようにと、将来彼が一人暮…

言葉にならない

知人の個展を観に行った。 春休み最終日ということで、暇そうにしている息子も呼び出した。息子は、「花見とギャラリー」に行こうと誘ったらひどくつまらなそうで、暗い顔をして現れた。 桜は近所で見たし、絵は苦手だという。 確かに、何度か美術館に連れて…

終身雇用に思うこと

テニュアという言葉は、大学院に行ってから知った。大学等の高等教育における教職員の終身雇用資格の意味らしい。 私は、大学院に行くまで、定年が関係ある仕事に就くことを考えたことがなかった。自営業も、作家も、芸術家も、政治家も、定年って多分なくて…

他人目に晒す

一昨年度は、身の丈を越えたプロジェクトに挑戦する年でした。 昨年度は、今までやってきたことを整理し丁寧に顕実に土台を固める年でした。 今年度は、勇気と希望を持って、さらに新しいところに踏み出していきたいと思っています。 新刊はamazon他、「現在…

新刊出ました

新しい概念を打ち出したという意味では単著より苦しかったし、ある意味嬉しいかもしれないです。素直に、現時点で私ができる最大限背伸びした仕事なので、ひとりでも多くの方に、手にとっていただきたい本です。 「ラーニングフルエイジング」とは何か:超高…

生き延びる力

今日は、大阪から青春18切符で東京に帰っている。 私1人ならばこんなことはしないのだが、息子が一緒なのでそのようにしている。 seisyun.tabiris.com 2人で新幹線移動はお金がかかるし、2人で移動すれば強制的に運命共同体なので会話をするし、プリミティブ…

迫間にて

大阪の西成・釜ヶ崎と言って、わかる方がどのくらいいるのかわからない。 少なくとも、私は、こういった街のその存在を、大学生まで知らなかった。 matome.naver.jp 今日は、大阪で研究会に参加したので、以前から気になっていた西成のココルームに宿泊して…

ららららららら

映画を週一映画館で観る、そういう生活をしたいと本気で思っている。去年は結構頑張った。23、24歳までのペースに戻したい。 映画だけではなく、物事を深く理解したい場合は、集中的にシャワーのような摂取をする中で膨大な差異反復でメタ視点を得るのが一番…

覚悟の証

大変悩んだ末、高校の時買ったホルンを手放すことにした。 左が息子のトランペット。右が私のホルンである。 ホルトンH179、状態は良好。しかし大学以降、実家に置いたままこの楽器を吹く機会はなく過ごした。息子がトランペットを買いたいと言ったとき、下…

分かれ道

もう、悩んでも迷っても決めるのは自分だし、相談する人もそんなにいないんだよね。こうやっていろんな選択を乗り越えて、責任をとっていくんだなあと。 壮大な背景を書くためには本を書くのが良い。論文には紙幅の関係でそれを十分に書くことができない。論…

今を生きよう

旧友がミュージカル好きでライブをするというので、息子と観に行った。 英語がわからないと、感じが伝わらなかったかもしれないが。 それでもライブMCでタイトルの説明があったので、少しは選曲の意図が息子にもわかったのではないだろうか。ライブのタイト…

学会の歩き方

学会参加の醍醐味の一つは、ロールモデルを探すことかもしれない。 大学院に入った頃、自分がやりたいことと他人がやっていること(他人のやってきたこと)との関係性がいまひとつわからなかった。自分の関心のあることを扱っている人はいないようだったし、…

難しいことを易しく

昨日は、自分が所属していない学会から講演依頼をいただき、1時間お話してきました。テーマは、ワークショップおよびワークショップデザインについてなので、目下取り組んでいる研究とは一見異なって思われる方もあるかもしれません。しかし、実は、私が修士…

はじめての

お世話になっている出版社の方から、連句会にお招きいただきました。 「レンク?」という状態だったので、そんなことできるかなあとは思ったのですが、信頼している方からのお誘いはスケジュールが合えば受ける、というルールを作っているので参加するという…

時を忘れて

何時間喋っていても、あまり疲れないという日がある。翌日、喉が痛いことで、気がつく。ああしゃべり続けたんだなあということを。 つい最近もそういうことがあって、1対1で、7時間喋り続けていたっぽくて、翌日、起きたら声が出なかった。バランスがおかし…

思想の自由に思うこと

親とものの考え方が違うというのは、昔から感じていたことなのだが、反論できるロジックを持たない10代の頃は黙ってやり過ごすしかなかった。あるいは、親の恩恵を受けて育てられているという時代に、思想の違いに言及することは、タブーだと思っていたかも…

ひきこもごも

2月3月ともなると、あのひとはあっちに、このひとはこっちにという時期になります。私の身の回りでも、いろいろと移動がありそうです。もっともこれは日本特有なので、海外だと8月〜9月が人が移動する時期でしょうか。 新しいところに行くのはこわいと思って…

バレンタイン大作戦

すったもんだありましたが、息子を学校に送り届けました。いつでもいいよと思いながら、気になる日があり。なんとかそこに間に合わないかなあと思っていた気持ちがあったかもしれないです。 学年末試験も大事だけど、始業式に居るのが当たり前だけど。でも、…

不安とのつきあい方

明日は早起きなので、書いている場合ではないと思いつつ。でも、書いておきたかった。明日、また大きな出来事があったら、すっと消えてしまいそうな、今日の感動を。 先日、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもだち』という映画を息子と観た。(この日記は、ほ…

冬眠

来る春の嵐に備えて、ただいま、冬眠中です。 写真は、原美術館で開催された、篠山紀信展 「快楽の館」で、唯一撮影可能エリアだった庭にて撮ったものです。最終日である2017年1月9日来訪しました。閉館までいたら、篠山氏も見かけました。 ところで。例えば…

久しぶりにシャネルの口紅を買った。 真っ赤な口紅を買った。 それって、案外見破られるものなんだなという気がした。 いつも赤い口紅をつけているのに、それでも、なんだか今日は違うのだろう。 それはきっと、私が違ったのだろう。 赤い口紅を買ってきた私…

時の単位

今日はどうか、昨日はどうか。 そういうことの積み重ねの先に明日があることは間違いない。けれど、大きな仕事をするということは、少しだけ、時の読み方を変えることでもある気がする。 先日、ご縁があって、とある企業の研究会で講演をさせていただく機会…

学際・協働

2月1日から、東京大学大学院情報学環の客員研究員に、再びなることになりました。 実は、これは私にとって、とても嬉しかったのですが、理由はいくつかあって (1)教育学の人ではない人(で、気になっていた人)から声がかかったこと (2)重要かつ興味のあ…

生きるため

私は気づいちゃったんだ。 100人の人に、「君、賢そうだねえ。」と言われるよりも 1人の人に、「君ともっと話がしたい。」と言われることが人生面白いことを。 1000人の人と名刺交換をしても、 10人の人と共に議論し、仕事ができなければ寂しいことを。 その…

本を編むまで

嵐のような日のあとは、僅かでも1人の時間をつくり、自分を振り返っておきたいと思います。今日は、私が本を書くようになったところから、今までのことについてを。 私はこれまで何冊の本を読んできたか検討もつきません。他人の部屋に行くとつい本棚に目が…

参加と協働

引き続き、「参加」という概念をめぐって議論をしています。 harinezuminomori.net 読書会では、FBグループを作っており、そこに私は昨日このような投稿をしました。 昨日から考えていたのは、「どこからが『参加』?」ということです。この指とーまれ、とや…

卵構造に思うこと

一昨日の朝、お風呂に浸かりながらずっと、卵料理の難しさについて考えていた。 検索してみるとこんな記事が出てきた。 www.lifehacker.jp 読んで、個々の料理が難しい点は書かれていた。 しかし、本質的な難しさはどこにあるか考えると、卵には構造があって…

読書会。あるいは、私はなぜ学校に通ったか。

学校に行かない息子の話を先日書いた。 私は、彼に「学校に行く理由」を明確に説明することができない。 私自身には、学校に行く理由は特に無かった。しかし、私には学校に行くことに明確な目的があった。それは、「私は大学に行く」だった。 手前の学校を全…

大人なので判らない

君は何故書くのかと言われたら、書かなければ生きていけないのだと答えよう。 思春期の子供と関わるようになり、幾度となく思い出される映画がある。『大人は判ってくれない』、フランソワ・トリュフォーの名作である。彼はこれを25歳で撮った。私はこれを19…

信頼預金

少し状況を言っておかないと、後で困るかもしれないので。 だからといって配慮してくださいなど思っていないけれど。 息子が学校に行かない。予定が狂い時間が大幅に読めない状態。はっきり言って、相当消耗していて身体がピンチ。成績を期日内につけようと…