行き詰まっていたイタリア行きの調整が、ぐぐっと進みだしました。昨年秋から打診していたルートが、リスケや条件変更と連絡の行き違いばかりで2ヶ月ほど決まって来ず、憂鬱さが増していました。そこで、いったん進めていたルートを解除し、一からやり直したのが1月下旬です。一時期は、テレビの旅番組でイタリアが映るだけで憂鬱になるくらい、進まなくて気を揉みました。
具体的な手順は興味がある人で面識ある人は聞いてくれてもいいのですが、海外視察の調整は本当にテクニカルで、いろいろあります。国によってみたいなレベルでもありますが、調整で共通していることをいくつか挙げておきます。兎に角、サバティカルのように滞在ではなく回ろうとすると、予定調整がパズルになります。そのパズルをどこから解いていくか。この数年で学んだことがいくつかあります。
1.自分は何者か
必ず、プロフィールと調査目的の短い書類を英文で要求されるので、先に用意してはじめなければなりません。また、場合に応じて、なぜ自分がそこに行きたいのか、何を聞きたいのか聞かれます。聞かれたら、時差もあるので、できるだけ速く返信できるようにしておきます。
2. 複数人が挟まったら遅くなる
なるべく、ハブが多く無い方がスムーズです。しかし、自分からダイレクトにメールでコンタクトをしても、首都のような都市でないと、返信が来ない等うまくいかないこともあります。電話するのが良いという話もあります。紹介なら、経由1箇所というのが最も良くて、紹介がある方がぐっと速いときが多々あります。良くないのは、日本側のコーディネーターと現地側のコーディネーター、となってしまうパタン。これは本当に迷宮入りして収穫が乏しくなるのに人件費は‥となります。
3. 日程は絞り込んで伝える
幅広に伝えた方が先方楽かなと気を遣っていると決まりません。決め打ちで、ここしか空いていないと言って、無理と言われたら新しい候補を出すくらいでいいかもしれません。
4. 官公庁は強い
特に大使館はすごいです。本当にいろいろな情報が集約されていると思います。今回も、勇気を出して在日イタリア大使館にお世話になって、本当に良かったと思っています。
5. 現地にしか無い情報は諦める
現地でしか拾えない情報は必ずあります。それを渡航前に組み込むのは無理なので、時間の余裕を作ってあとは歩くしか無いです。だからこそ行くのです。私は、現地に着いたら図書館や市役所に行って貼り紙を見たり、フライヤーを探したりというところから始めることも多いです。
6. 言葉、言葉
英語でヒアリングをしようとしても、第二言語同士の場合、形式的になってかたい話しか聴けなかったり、緊張したムードになったりします。特有のニュアンスもつかめません。最初は予算を惜しんでしまいましたが、何度かの経験を経て、英語圏に行かない場合、自分にとってはインタビューなら通訳は必須と思うようになりました(語学力がある方はいいのですよ)。問題は通訳探しです。ここは試行錯誤しています。専門用語を理解してくれる方、訪問先や分野に明るい方、自分と信頼関係が既にある方。事前のコミュニケーションに応じてくださる方、いろいろな良い方がいらっしゃいます。
それでも、最低限の挨拶や書いてあることを読んだり調べたりできるように、現地の言葉に慣れてから行けるのがベストです。文化に敬意を払いたいというのもあります。勿論、命を守るためにも言葉が必要です。
7. スマホは便利だけれど
スマホで地図を見ているという状態は、土地勘がないことをアピールするようなものです。危険に晒されるリスクを軽減するために、1人の場合はできるだけ室内でチェックしてから移動したいと思います。紙の地図は鉄板ですので、到着したらすぐ入手したいところです。
8. 信頼できる人は誰なのか
最も鍵となるのは、自分が信頼できると思える仕事ぶりの人を探して調整をお願いすることです。有名な人、経験がある人、権力がある人が必ずしも自分にとって「いい」かはわかりません。でも、少しやり取りをしていけば、丁寧な仕事の人か、わかります。あと、どの国でも仕事が速い人にはいつも救われますね。そういうことを見るにつけ、私も気をつけねばと思ってしまいますけれど。
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はじめて視察に行ったスウェーデン、オランダも、今ならもっといろいろ聞いて来れたよなあと思います。特に、アムステルダム中央駅で絡まれてから精神的にしんどかったオランダは、今ならもっと見られると思うので再訪したい場所です。
その頃のblogを少し見てみました。様々な国の生涯学習の環境デザインを見て回っているのは、自分にとって、結構大きな基盤になっているように思います。
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今で何ヶ国だろう… いつか撮りためた写真とともに重くない読み物を書きたいと思っているのですが。
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ここからだったのですものね。本当に今回は苦戦しました。覚悟を決めてflight取ったの、年明けだもの、長い長いです。