旅は続く。

コペンハーゲンから東京に戻ってきました。
6泊7日と、短い滞在ではありましたが、現地で沢山の方に支えられ、充実した視察を行うことができました。特に、現地の大学生・大学院生へのインタビュー や、フォルケホイスコーレ副校長へのインタビュー、そして、ITUでの研究者とのmeetingは、刺激的でした。滞在中は6時に起きて日本からのメール を読み仕事をし、9時には視察を始め23時に戻るという生活をしていました。

 今回の旅は、私が3年間、医凰会との共同研究の中で、世界中にある高齢者の学びの場や、多世代の共創の場を巡った視察の最後になります。本当は二度行きた いと思う場所も沢山あったのですが、恩師山内教授の助言もあり、まずはいろんなところを見てみようと、思いつく限り、コネクションあるもの全てを尽くし旅 をしてきました。海外だけでも10都市8カ国です。
2013年:ジャカルタ、パリ、ロッテルダムアムステルダム、ソウル
2014年:ストックホルム
2015年:マンチェスター、ロンドン、ヘルシンキコペンハーゲン
もっとも、大学での業務、授業、他の研究も行いながらなのですが、私にとっては、東京で働くことも含め、この3年間は旅だったように思います。勤務先も 2014年に本郷から八王子に移動し、そこで沢山の出会いがありました。博士論文を提出後、新しい研究テーマを見つけ一から暗中模索しながら進んだという 旅でもありました。

 

そして、旅は続きます。

幸福なことに新しい財源を得ることができたので、また視察にでかけることでしょう。いや、旅を続けるために、書類を書いているのでしょう。

 

昨日、学際的な「飲み会」に参加しました。転職してから飲み会に行ったのは初めてだったのですが、強く誘われて、行くことにしました。

どんな研究を何故しているのかという話になり、「人として如何によく生きるかを考えた結果、よく死ぬことに至り、今の研究をしています。」と、話したら、「森先生は、やっぱり哲学の人ですね」と言われました。うん、最近そうかもしれないなあと思います。真面目な学生ではなかったのですが、教育の人と言われるより、哲学の人と言われる方がしっくりきます。

生まれてしまったという現実、そこには私の意志は反映されていません。所与として受け入れざるを得なかった<生>に対して、私が今できることは、よい<死>です。よい死とはよい<生>に他なりません。ゆえに私は、よく生きるとは何かを考えて生きています。

 

生きるために旅をしています。生きるために今日も書類を書きます。

最近、プレゼンについてみっちり考える授業をしています。学生から、何故プレゼンをするのは嫌いか、不安か、をたくさん挙げてもらいました。そして、その問題や懸念を分類し、どれはどのような方法で解決できそうか検討しました。

プレゼンも旅に必要なスキルです。