おみやげ

今日の予定終了。午前はSKL(自治体連合会)で高齢者向け「livscaféer 」(ライフカフェ)を行うPassion for life というプロジェクトの説明を受け、担当者とランチ。

午後は郊外の高齢者住宅を内見、スウェーデン王立工科大学との共同研究成果であるレストランや食器設計についてもお話を伺った。

 

午前のプロジェクトは個人的にはとてもヒット。興味深かった。これについてはすぐどこかで報告したい。薬の飲み方、健康教育、つながりの大事さ、安全について、などを高齢者同士で学びながら仲間も増やしていくカフェイベントで、パイロット段階は2005年、今でも継続しているというのだからなかなかだ。教材、プログラム、人の集め方(ここにポイントが)、予算、困難と課題、他国実施の際の課題、かなり突っ込んで聞いた。通訳の方も好奇心あふれる方で、私の関心に加勢してくれた(通訳のプロというのはすごい、楽しみながら仕事をしているのがよくわかる)。

午後の高齢者住宅はロッテルダムでの視察の後なので、比較しながら考えることができてこちらも有意義だった。通訳がぐいぐい担当者を巻き込んでいく様子には刺激を受けたし、大使館の担当者が撮影や手配などきめ細やかにフォローしてくれるのも助かった。インタビューとヒアリングは違うのだという気がした。チームで聞き出すというか。研究(研究法)とはちょっと違うのか、いや、よくわからない。こういうこともできた方が、プロジェクトマネジメントには有効な気がする。

 

午前午後の訪問先担当者には、日本から少し高価な漆の箱をお土産として渡した。お土産はコミュニケーションとしてとても大事。今回は「識者」に相談の上、4種類のお土産を用意している。スーツケースの半分はお土産だった。渡した相手ははっきり目の前で感激してくれた(通訳が目の前で開けることを促してくれたためもある。素晴らしいassistだ。。。)重たいけど持ってきたかいがあったなあと思った。

 

お土産選びは、昨年の海外出張時に課題を感じていたことの一つだったので、今回は手応えがありよかった。効果はすぐに現れ、直後に、もう一件新しいアポが決まった。明日、急遽、最新の高齢者住宅(実験的?)を特別に見せてくれるとのこと。スウェーデン語らしいけれど、スウェーデン王立工科大学との共同研究成果の本ももらえるようだ(すぐに読めなくてもどの辺が必要かはあたりがつくはずなので、後はその部分を重点的に訳せばいい)。海外出張に来たからには、来ないと得られない「みやげ」を持ち帰る必要がある。手ぶらでは帰れない。だからとても嬉しい。

明日は3箇所回るということで、今日のインプットは今日のうちに整理しておきたいところだけど、すごく頭を使ったせいかとてつもなく空腹なので、夕飯を食べに行く。ホテルの近くにベジタリアン用中華で美味しいところがあるようなのでそこに行ってみる。すっかり、周囲の地理には慣れた。

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写真はSKL(自治体連合会)。船の形をあしらった建物だそうで。さすが海の街ストックホルム。職員食堂の美味しさにも驚いた。ストックホルムに来てから、美味しくないものに出会わない。。。海外としては極めて稀有だ。。。