祖母の葬儀があると考えはじめてから、心身が不調になった。吐き気がして、頭が痛くなり、悪夢にうなされた。天敵の叔父が、喪主になると聞いたからだ。
血縁とは何なのだろうと思う。血縁だから赦せと言われてもうまくいかない。それこそ、良かれと思ってのことだったと言われても、まだ昨日のことのように痛む。
必死で自分を落ち着けている。読んだり書いたりしていれば落ち着く。
あと1回、悩まねばならないタイミングが来るかもしれない。それは母の葬儀だ。叔父が先にこの世を去るか、母が先か。それとも、私か。ここは苦しいところである。
しかし、この何年もの間に、私は少なくとも私の父と母にいろいろなことを諦めてもらったと思う。その結果、非常に生きやすくなった。
祖母の心臓が止まったと伝えた時、父が、「順番だ」と言っていた。
順番から言えば自分だ、ということなのだろう。
私はそんな順番どうでもいい。私が先でも構わない、どうかこの先、叔父に会わずに私の生涯を送らせてほしいと願っている。