終わらせたいシンポジウム

2011年3月11日。

 

私は、情報学環・福武ホールというところにいた。

 

数年関わってきた共同研究の成果報告の日だった。

途中で おおきな地震が来た。

 

お客様の後ろ姿を見送り、私は、その場所を去った。

 

ーー

今日は、そのリベンジである。

 

私は、壇上に立って泣かないでいられるだろうか。

それでも、私は、きちんと立って、笑っている。

また新しく研究を積み重ねたことを、きちんと話す必要がある。

 

なぜならそれが、私の仕事だから。

私が選んできた、大切な仕事だから。

 

終わらせたいシンポジウム。

終わらせるからこそ、その次の話が見えてくる。