病棟にて

外出許可を得ていたが、熱もあったので院内で過ごすことに。人が病になっていく過程について考えていた。この数日、毎日している習慣を、一つ一つ、欠いていくような感覚に襲われた。

 

歯を磨く、風呂に入る、食事をする、着替える。普段している小さなことが、とても意味あることのように思えて、良い時間になった。

熱が平熱であると、文字が追える。38度を超えると漫画が読めなくなる。39度に近づくと、動画も音も受けつけなくなる。

 

身体は良く出来ているなあと思う。

平熱になったので、新しく買った本を使いながらイタリア語の復習。喋れないけれど、実は喋りたくてやっているわけでもなく、純粋に、言葉に興味を持って、その仕組みに惹かれている感じもある。それを使っている人たち、使わなくてはならなくなった人たち。そんなことにも想いを馳せながら。

言語学習は、やった分だけ理解が進む感じが、とてもいい。もっと早くに知っておきたかったが、今からでもいろいろ学んでみたい。f:id:hari_nezumi:20180526170203j:image