賢さとは何なのでしょうか。
博士課程に行って大学に勤めてよかったと思ったのは、賢いことはアイデンティティにならない、賢いことは人間のデフォルトであると思えたことです。
大学で働くと、ふらふらっと歩けば「賢い人」に当たります。
やっと息ができる、奇異に見られない、好きなことを言っていい、そう思えました。
褒められてきた人、目立っていた人、ヒーローだった人、ハブられてきた人、疎まれてきた人、寂しかったひと、いろんな人がいると思います。
でもそういうところをずっとずっと突き抜けて、今ここで何をしたか、今ここで何をできたか。それだけを一瞬一瞬、認め合い分かち合える、そういう人間関係があることを大学で働く中で知ることができました。
今、あなたは何を考えていますか?
私は、こんなことを考えています。
それだけで会話が成立していく場所は「賢さ」があるコミュニケーションだと思うし、それは魅力的だと私は思います。