仕事を創る、というフレーズをよく聞くし、それができる人は楽しいと思う。
研究者には自分で課題を決めて仕事を創り出している人も多く、自分もそうありたいと思う者の1人だ。しかし、一方で、私は、降ってきた仕事をやりたいという気持ちも合わせて持ち合わせている。つまり、自分が切り拓く、創るだけではなく、他人がパスしてきた仕事もやりたいのだ。
何故かというと、自分が考え出す仕事だけでは、新鮮でない。飽きてしまうのだ。これは料理に似ている。私は創るのがとても好きだが、一方で他人の創ったものを食べるのも好きだ。もっと言えば、わかっているものを食べるのが落ち着くが、それ以外のものも、たまにトライしたい。
これをうまく説明するためには、新しい物と出会うための情報チャネル、「ご新規枠」を持っておくということかなと。
私の場合、例えばレストランなら月1も「新規枠」は無い(「ご贔屓」を季節ごと回っていくことの楽しみがあるので)。
仕事の場合、週1程度(5時間/1w)を新規枠に当てている。ここで言う新規というのは、今年引き受けた新規案件、くらいの感じ。翌年も似た路線で走るプロジェクトならばそれは、常連枠となるだろう。私一人でできる「管理」はそのくらいなので、仕事を人から引き受けるときは総数に留意している。私以外の人に任せるという考え方もあるが、質保証問題や対人管理が発生するのでストレスがたまる。今の私にはあまり向いていないように思う。総数が増えるようなら何かを、フェイドアウトできるようにしておく必要がある。
研究テーマも、大テーマにぶら下がっているマイ・プロジェクトが3程度なのが気持ちい。そこで、新しいものが入ってきたら、いろいろなものが締めくくられていく。
1週間は7日しかないので、丸1日は眠り続けるとして、週6で仕事は原則1日5時間、1日に案件は多くて2枠、2カテゴリまでと決めている。大小合わせても12枠以上のことはできない。ご新規枠はその週何もなければ、冒険や休みとなる。
説明のしかたが正しいかわからないが、総数を決めておくと、容赦なく選択できるのでとても気持ちが良い。
常に空けてある、まだ見ぬ「ご新規さま」に乾杯。