しあわせな気持ちと、逃げ出したい気持ち。知らないものへの恐怖、気持ち悪さ、違和感。自分に不利益などないのに、落ち着かない、焦り。
私にとって「帰りたい」は甘え。だって、本当は、帰るところなんてもう無いんだから。進むしかないんだから。わかっているのに、わかろうとしない身体。
落ち着かないまま、夜が更けていく。つまらなくてちっぽけな卑しい自分。朝日を浴びて消えてしまいたい。このまま、隠れていなくなりたい。
でもできない弱さがある。日々のスケジュールを気にしてしまう。
ーー
明日の予定はなんだっけ。
さよならだけが、人生の本質。
ーー
朝を迎え、何事も無かったかように、また新しい人生が走り出す。
光とともに身体を起こし、気分の赴くまま歩みを進める。
昨日の悪夢は何だった? 朝が全部、連れ去ってくれた。