カラオケ

先日まで海外で、その後、息子の入学式に出るというイベントを経て、あまりにも沢山のことを考えた。正直、文字に落とすまで昇華できていない。見出し的には

−壁について

−家族について

−愛について

共存共生について

−海について

−生むことについて

−特別と特別でないについて

−持つことと持たざることについて

−ドアをノックしてくる未知の人について

なんてことを考えているのだけれど、そんなのはいつかまた書くことにする。

 

 

とりあえず、私は帰国するとカラオケに行きたいとよく思う。

節目節目で行きたくなるのだが、特に、日本らしい遊び方としてカラオケを思いつく。

懇親会みたいなので大勢で行くことはないのだけれど。実は歌うことそのものは好きである(うまくはない)。合唱部にいたことがあるし合唱コンクールは頑張った方だが、最終的には指揮が面白かった。

 

カラオケの初体験は本格的には大学からなのだけれど、それには事情があり、私が音楽部というClassicしか演奏しない部活に参加していたためである。その部活ではPopsは邪道という文化があり、こっそりタワーレコードで洋楽を買っていることがバレたら退部させられそうな勢いがあった。ある種、敬虔な人々が集まっていた(ということになっていた)。私とMは、Noisyな曲も聞いており、ヘッドホンをつけてバスに乗っていて、高校が近くなると外して隠していたのだけれど、それでも洋楽がかっこいい(反骨的で)と思っていたものだから、日本のポピュラーソングを聴いています、ましてや口ずさみますなんて、友達にも言いたくなかった。(でも、私は当然、聴いていた。)

 

そんなこともあって、カラオケなんて行くことがないまま大学に入り、大学ではとてもテンションの高い先輩がいる放送サークルに(映像編集機材目当てで)入ったため、飲み会+カラオケという問題に直面した。

私はまずい酒もつまらない話も苦手なので、飲み会をどうしていいかわからなかったし、カラオケはどういうルールで動くのかわからず緊張した。

 

カラオケが楽しいと思えたのは、デートで行く楽しみ方を知ったからだろう。以来26才まで、カラオケというのは歌う場所ではなく、2人になるための場所だと信じていたくらいだ。カラオケ文化がわからない間は、相手の歌うのをひたすら聴いて、疲れたら喋るという感じで、さすがに気まずいので1曲くらいは歌うという感じで過ごしていた。

 

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さて、人はいろいろなことを学習するので、最近は、記憶をたどるような歌い方で楽しむ。この曲は誰と聴いた、この曲はどこで聴いた、と内省するわけである。

当然何を考えているか、なぜその曲を選ぶのかは私にしかわからない。前後にふわっとした文脈ができ始めるときもあって、それが雑な感じに制限時間で打ち切られるのも嫌いではない。外と内の違う、密やかな行為である。当然身体も使うので、すっとする。

いろいろよい。

 

ちなみに私が新曲を知るのは飛行機が圧倒的に多く、子供から今までの様々な空の旅も、折々思い出される。

 

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本日のラインナップ(年齢が反映されているのはご愛嬌)

 

サカナクション新宝島

aiko 『もっと』

リップスライム『楽園ベイベー』

小田和正ラブストーリーは突然に

工藤静香『メタモルフォーゼ』

ポルノグラフティ『アゲハ蝶』

乃木坂46『今、話したい誰かがいる』

chay『あなたに恋はじめました』

小泉今日子『優しい雨』

 

 

あれ、他にもなんかあったかな。多分こんな感じ。

だいたい好きな曲。