おひさまが嫌いな私だけど、
夜空には敏感である。
あなたと会う日は、いつも晴れていたから、
あなたが空と契約して、
私のために、いつもきれいな空を見せてくれていたと信じている。
私はいつも傘もささずに夜話を楽しんでいた。
雨の日もあって、暗い日があって。
月が見えない日があって、
黒い何かが、降る日もくるかもしれない。
それでも、私は、あなたを見ていたい。
あなたをきちんと見ていたい。
かなしみを避けるため、傘をさす。
傘をさしながら、あなたを見ていたい。