横並び

パンプスを履くかどうか、について国会でも意見が交わされていると知りました。

 

私はヒールの高い靴が好きで小学生のときからヒール靴を履いています。今ではフィールドワークや坂のある大学に勤務するので低いヒールやスニーカーも履きますが、いわゆるパンプスの方が慣れていて歩きやすいと思うことさえあります。一方でヒール靴に優しくない「東大の隙間やくぼみ」には泣かされてきました。ヒールがハマってしまうのです。現在の勤務先ではそんなことはありません。多分、ヒールの学生も多いのでキャンパスを歩きやすいようにしています(そうでないと大学の人気が下がってしまうかもしれません)。


ただ、スタイルや嗜好の問題なので「職場で強いられなければいい」のか、というと、自己判断、と言われた場合も難しいということをひしひしと感じたのが先日参加した某式典でした。環境問題への配慮でクールビズ、ノーネクタイと明記してある招待状でしたが、ジャケットを着ていない来場者は見た限り私以外いませんでした。

 

そして殆どがネクタイをしていました。ジャケットのポケットにチーフとセットになった花を付ける仕様になっていたので、ジャケットを着ていないと式で困る仕組みになっていました。私はクールビズだと思ってシルクっぽいブラウスだったので、穴があくのは嫌だなと、花(安全ピンで止める)を付けるため、仕方なくカーディガンを来ました。結果、暑かったです。


そこで思ったのは、誰もが他の人と比べて「見劣りしない」よう正装したいのだろうといううことです。もし自分だけカジュアルにして、きちっとしていなく見えたら嫌なわけです。結局、そうやって横の人を見ながら服装を決める場所では、「抜け駆け」できないんだろうなと思いました。私は女性だったので、ジャケットを着ていなくても「女性ですものね」と言われました。女性であるだけで、服装がゆるめに見てもらえることがあります。それは横、がいないケースがあるからです。