誰かといること

今年春ごろ、息子が不登校だったときに、しょうがないので仕事行く先々に同伴していたわけだが、一応行く場所は選んでいたつもりで。

ここに行ったらもしかしたら何か感じるかもしれないなあと思って連れて行った場所のひとつが、西成のココルームだった。そこで、私が大学の研究会に行っていた間、息子は書道をして待っていたのだけれど、彼が3月に選んだ言葉は「トランペット」だった。まだ宿屋の居間に飾ってある。

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数日前、息子から、ココルームに新しい書道を送って欲しいと言われた。

「この前は『トランペット』って書いたけれど、今は『合奏』って書きたかったから」と。

 

1人で吹くよりみんなで吹きたいんだな。

 相変わらず、家庭科の刺繍もトランペット、技術の自由レポートは電子楽器の歴史と動向、個人レッスンに部活と楽器にのめり込んでいく彼だけれど、1人で海辺で吹くよりも、仲間と合奏するのが楽しいと思っているんだなと思った。

 

彼は彼なりに、他人との関わりを面白く思い始めているのではないかと思う。半年で字も随分綺麗になったなとも思う。もう大丈夫、とは少しも思えないけれど、まあなんとかなるだろうとは思う。

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