国際会議のためハワイに来ています。
しかし自分の発表が最終日なので欲張りなことに、今日は別にアポを取ってハワイ大学に行きました。
ハワイではp4c(philosophy for children :子どものための哲学)という活動が盛んに行われていると聞いていたので、それについて、マネジメントをされているBenjamin Lukey(以下、Ben)さんにアポイントを取り、お話を聞きました。
質問したかったことは(1)どのような経緯でハワイでのp4c実践が始まったのか、(2)継続にあたっての困難と克服の方法および持続可能性を高めるための仕組みづくり、(3)対象は何故子供なのか。
この質問に対しての答えについては詳細また別記事に(?)と思いますが、新鮮な発見の部分だけ、色褪せないうちに書いておきたいと思います。
私はずっと、P4Cでもp4cでもいいと思っていた(あまり気にしていなかった)のですが、Pとp、Cとcには違う意味がこめられていることをBenさんは熱弁していました。Philosophyはアカデミックな「哲学」、philosophyはダイアログを中心としたより柔らかい意味、おそらく「てつがく」と書けばニュアンスが伝わりそうです。そして、目鱗だったのは、「Childern」は子供、でも、ここでの「childern」は、こどもの心を持った人なら誰でも、要はマインドの問題なんだそうです。長年、なんで対象を子供にしているんだろう、子供とは誰を指すんだろう?と思っていましたが、すごくすっきりしました。私がover 40のインフォーマル学習に関心があるという話をして、実際にやっている研究をスライドを使って説明すると、彼らのcに私たちの対象(中には65歳以上の方も沢山!)が、嵌っているんだとわかりました。
いくつになってもcでいたいなあと思いました。そして、日本では、p4cはいわゆる子供、というイメージがあると思うので、少しずれを感じました。もちろん、Benさんの私見かもしれない、でも、ハワイでのp4c実践が幼稚園〜18歳まで幅広く学校現場で行われていることから、筋は立っていると思います。
そのあと、チャイナタウンに行きました。私は、海外に行くと必ずチャイナタウンを探す(もしくは中華屋さん)ことにしていて、それは、華僑という生き方と文化に興味を持っているからです。初めてパリを訪れたときから、ずっと続けている観察対象です。
ハワイでは、ダウンタウンにそのエリアがありました。中国です。
大好きな海老蒸し餃子(ハーカウ)、見た目は他の国と同じ。でも大きい。
割ると、その大胆さがあわらに。なんという筍の切り方なんだ。
せっかくなので、見慣れないものも。Mushroom Chicken Dumpling。15分待つよと言われたけれど、知らないものは頼みたいので待ちました。
なんか餡がかかっていて、皮はワンタン的なつるりんとした食感(かんすいが入っている。黄色い色からも。)
とにかく美味しかったのと、新しいインスピレーションが。点心ってそっか、その土地にあるもので、自由にやっていっていいんだねという。
中国茶は飲み放題で、2.5ドル〜3.5ドルのせいろを好きなだけ頼んでいく仕組み。アルコールの扱いはありません。繁盛していましたが、納得です。
次に、川べりを歩いて。
湾岸を走って。
暗くなったら本屋に行って。
本屋で、予約なしで体験できるLEGOワークショップを見ました。
3年前からやっていて、土曜日は昼間に、時々夜もやっていて、かなり大きな作品や動画を交えたものもやるんだとか。LEGO社とのタイアップだそうです。何故本屋さんでこういう活動をしているの?と聞いたら、創造力が豊かになるので、大人にも子供にもおすすめなのだと説明してくれましたが、私は、日本だとLEGOを売るための活動でも無ければこういう実践を本屋さんがするというイメージが持てなかったので、純粋に新鮮でした。
昨日の夜にハワイに来た私が、近所で最も大きな本屋を探し、その結果、すぐにこの実践を見つけられたということは、結構簡単にアクセスできるということだと思います。
コペンハーゲンで、週3−4ペースでトークイベントを開催している本屋さんがあって素敵だなと思ったことと似た感覚です。
アクセスできるところにあるかどうか。
アクセスする方法を知っているか。
私はどうも、そういうことに関心があるようです。