家族というのは難しくて、家族といっても他人なので、何を考えているのかわからないことが多い。
「かつサンドは食べるのにメンチカツサンドは食べないんだ、ふーん。メンチカツ、特に君の嫌いなもの入ってなさそうなんだけどねえ。」
と13歳児に言ったら、「僕は美味しいものは食べる。美味しくないものは食べない。ただそれだけ。」と返された。
そこである。君が何を美味しいと思うのか、そして思わないのか。そこに難しさがあるのだよ。だって私は、野菜を美味しいと思うし、ビビン(混)になっているご飯や麺も好きだし、からしも食べるんだよ。
デジャブのようなことがまた起きた。
「僕は好きなものが食べたい。」
「君が好きなものを私はわからない。君が何を嫌いかは知っているけれど。」
頑張れ、私の想像力。
最近、訳あって料理に関する漫画を探して読んでいるのだけれど、自分にご飯を作るのと、他人にご飯を作るのはかなり違う性質の活動だとよく思う。
まあ、想像したいって思えるかどうかが、愛しているかどうかの分かれ目なのかもね。