福武ホールが10周年だそうで

今頃、雪で真っ白でしょうね。福武ホール。
10周年を記念したイベントが3月24日に開催されるそうです。

情報学環・福武ホール10周年記念シンポジウム
不確かな時代に生きる
これから10年を導くキーワード

情報学環・福武ホールは2008年3月に竣工し、来たる2018年3月に10周年を迎えます。福武ホールではこの10年間に様々な活動が行われ、多様な人々の出会いがありました。
このシンポジウムではそれらを振り返るとともに、不確かな時代の羅針盤になるキーワードを、各界の第一人者で議論し、これから10年を見通す言葉を参加者のみなさんと共有したいと考えております。
今まで情報学環・福武ホールに関わりのあったみなさまはもちろんのこと、幅広くご関心のある方々にお集まりいただければ幸いです。

私はプレハブの研究室時代から院生だったので、実はその頃の研究室も好きだったのです。それでも、福武ホールは建ち、私たちはUTalkを立ち上げ、福武ホールと共に私の研究生活も一変しました。
赤門の直ぐ側に研究室が移動したことで、学内の他の「場所」とつながりができました。物理的な距離というのは本当に力強い、私が移動を厭わないのもそこに理由があります。
 
所属を変わって、デスクが無くなって。それでもなんだかんだで明日も福武ホールに私は行くわけで。10年、あっという間だったような気がします。

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今期ドラマは『アンナチュラル』一択

今期は、法医学ミステリーの『アンナチュラル』が圧倒的だなあ。

―死と向き合うことは、生と向き合うこと―

シナリオが丁寧。逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』『空飛ぶ広報室野木亜紀子さん。これはどんどん跳ねるだろう。私はバリバリ働くキャラを得意とする石川さとみさん推しだけれど、秘密を抱えた相方の男性もいい。主題歌は、今グイグイ来ている米津玄師さんの「Lemon」。

www.tbs.co.jp

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『anone』の脚本は『カルテット』の坂本裕二さんなので期待したけれど、暗いし、大人の御伽噺っぽく雰囲気つくりすぎ。野島伸司的な世界観踏襲しているのがミエミエ。これがシンプルでまっすぐな演技しかしない、影を感じさせてくれない主演女優に、はまってない感じ。

 

『99.9』は、少し闘う相手が組織になってきた感じで全シリーズより重めになってきたなという。

他だと『トドメの接吻』がキャストと設定重視で見てしまう。ばかばかしいけど、『もみ消して冬:我が家の問題なかったことに』も、キャスト力。覚悟を持って臨んだ『あなたのことはそれほど』以降パワーアップしている波瑠さんが、姉としてドSでいい。

これ以外も録画しているけれどぱっとしないなあ。『相棒』つまらない、『カクホの女』はそれなり。『海月姫』『BG』つまらなくて見てられなかった。

 

あと、いろんなドラマがぐっと面白くなる伏線としてこれはおすすめ。現在の名脇役たちを知ると、TVドラマのつくりがぐっと理解しやすくなります。

AmazonPRIMEで無料視聴できます。

 

 

鬱は休むしかない

久しぶりに嫌な夢をみた。たぶん、ちょっとこの数日、嫌な気持ちになる情報が多かった。

普段、自分のことをメインにしか考えないようにしている私だけれど、祖母が高熱で入院したと聞いて、ああ、と思っていた。実際には原因不明の発熱だそうだが、人は案外あっさり、死んでいくと思っている。不謹慎だろうか。

芸能ニュースに言及することはあまりしないけれど、昨日の某引退は、あれは鬱だろうなあと見えて、鬱の人にやんや言っても仕方ないよと思った。鬱は休むしかないから、でも、創作の仕事は力が出なきゃ終わりだよなって思った。私が仕事をする時間の長さや濃さについて、かなり気をつけているのは、結局はやる気をどう維持するかが仕事には重要で、やらなきゃいけないからやるのは苦しいと思っているからだ。

鬱の時は全てを切り取りたい、全てを投げ出したくなるけれど、その先には投げ出す力も残らなくなる。

働き方について思うことはたくさんある。正解は無いし、私も言うことが年々変わるだろう。

あと、過去の言動や、過去の行為に縛られて、罰を受け続けるのは辛すぎるなあとも思った。気持ちが悪くなる。何度でもやり直せるとか言いながら、でも、そういうのも結構よく見る。

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すれ違う両者/異なる世界

もやもやすることの多い数日だった。

私自身が問題に巻き込まれたのではない。問題が起きるケースのことを考えていた。具体的には書けないが、抽象的に書くことはできる。

 

【1】情報経路の不透明さ

AとBは同じ情報を取得する必要がある。しかし、Aが情報を入手する経路とBが情報を入手する経路が違う。その後、AとBは同じ時間を共有するのだが、AはBにどのような方法で情報が伝わったかわからない。Bにもわからない。

 

【2】自己肯定感と頑張りすぎる症候群

Aから与えられたタスクが、Bは決められた時間の中で終わらない。でも、Bは終わらないということが自身の評価につながるのではないかとこわい。寧ろ、自分が終わらないことを認めたくない。だからBはついつい「頑張りすぎてしまった」が、何かのタイミングでそのテンションが切れたとき、「あなたが頑張れって言ったから」とAのせいにしてしまう。

 

【3】当事者意識と壁

あなたにはわからないと言ってしまうことで、AはBに壁を作っている。BはAをわかろうにも情報を取得することはできない。Aは、問題を当事者のみで解決しようと考えている。しかし、問題というのは、当事者を取り巻く環境から成立していることもある。Bは、あなたにはわからないと言われた後、どのような行動が取りうるだろうか。

 

【4】スーパーヒーローと名もない人

Aはある技術で一躍時の人となった。憧れの的として紹介される。しかし、Bには、Aの話は遠すぎて真似すらできないと感じてしまう。寧ろ、惨めな気持ちになったと言っている。Aは、誰でもできるの!と勇気づける気持ちで言説を展開する。AとBの間を埋められるものはなんだろうか。

 

これらの問題は、実際に具体的なエピソードとして私が見聞きしたものである。AとBは同じ空間を共有し、コミュニケーションをしている。しかし、AとBは全く違う世界に立っていると考えると解が見えてくるように思う。人は同じ世界を見ていない。

 

だからこそ、AもBも幸せになるためには、AとBがそれぞれ、自身の今いる場所と、これからいたい場所を考えていくしかないのだと思う。AがBのことを考えたり、BがAのことを考えたりするとややこしい。Aが考えることはBの居る場所だし、Bの行きたい場所だ。Bが考えるのも、Aが居る場所であり行きたい場所。つまり、お互いを見るのではなくお互いの居場所を見る必要があるのではないか。

 

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「基礎」という言説

経験者が基礎だと思うことが、ものすごく分厚くなってしまうという、あるある。

ワークショップとか質的調査とかを教える、となったとき。今の時点の自分から見た基礎を語るだけでは駄目だなとよく思う。1番最初、自分が手探りで学んだときに時間を巻き戻して、そのときにあったら良かったと思えること、当時辛かったことを考える。最初の一段を考える。誰にとっての「基礎」なのか。

経験を積むと、どうしても見えなくなるもの、聞こえなくなるものがある。それでも、想像力を働かせ、時には直接聞いて。基礎とは何なのかを考える。

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今年度も終わる

補講が終わり、今年度の授業が全て終わった。

どのクラスも思い入れのあるものだ。

先日、授業デザインについて書いた投稿がかなり読まれたようだ。Facebookについたコメントで印象的だったのは、授業デザインについて学ぶ機会はなかなか無いということ。特に、評価法、シラバスの書き方、インストラクショナルデザインポートフォリオ、など概念レベルで研修が組まれるけれど、抽選どうやる?出席率はどうあげる?寝てしまう学生はどう減らせる?みたいなものは経験に紐付いたティップスとして蓄積されがちである。大学教員が、キャリア初期は相部屋のケースがあるは、単なるスペース問題でもなく、同僚性構築に寄与するのかな。

同僚が飲みに行きたいと言った場合、セクシャルな意味で嫌な想いをしたこともあり、そんなに乗り気になれないわけだが。実際にはそんな機会でもないと、実践知が共有されにくいのかもしれない。そんな出無精の私には、ブログが楽である。あとは研究会。

初年次教育を2クラス、初年次教育再履修を1クラスもって考えたことを下書きに置いているので、その辺もきちんと、アウトプットしていく。データを取ったので、来年度は初年次教育に関する論文も書くことになっている。

ワークショップ実践者の熟達化研究からスタートした研究キャリア。でも、出身大学以外に勤務するなら、新しいことをしてみたくて、最初の仕事はFDがいいなと直観し公募に出して縁あり今がある。大学に勤務するなら大学教員をどう育てるかという取り組みや、大学を取り巻く仕組みに近いところを見てみたかったのだ。FDerの専門性、大学教員の専門性。こんなことを考えていくと、ドナルド・ショーンの省察的実践家の議論に繋がってくる。高等教育研究が、教師教育の知見とも、重なる課題が見えてくる。

数年前はなんの興味も無かったことに、関心を持てている自分。やはり、新しい仕事というのは、私に新しい世界と新しい楽しみを見せてくれるものだなあと。

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