人生の羅針盤

後輩が、修論を元にした投稿論文をacceptに持ち込んだことを、とても喜んでいる。

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勿論、自分が第2著者であるから嬉しいというのもあるが、それだけではない。第1著者である彼とは、彼が大学2年からの付き合いになるので、なんとなく妙な責任を感じていた。彼が大学院進学において、王道の文学部に進まなかったこと、それが人生にどのような影響を及ぼすか私にはわからなかったし、少し不安でもあった。

学際空間に飛び込むというのは、よほど自身の中に羅針盤が無いと、ぐるぐるっと渦に揉まれて「死んでしまう」。でも、彼に限って、心配は取り越し苦労だったのだろう。

 

私は誰かの人生に関わるということが、すごく不安で、そういうことを避けて生きたいと思ってきたはずだ。それなのに、結局、誰かと話し、誰かの話を聴き、人と関わる人生を歩んでいる。私の羅針盤は、私の不安を赦さなかったようだ。

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