どんな風にイベントの話題提供者を選んでいるのかと聞かれた。
自分が話を聞きたいと思った人を選んでいる。もう少し詳しく言うなら、親しくなる前の人を選んでいる場合も多い。
イベントの後に、ご縁があればまた会える。
単なる名刺交換以上の、私からのアプローチだ。
ならば、私へのアプローチとして、魅力的なのは何だろう。私は、本を読んだ、論文を読んだというのは嬉しい。読んで欲しいと思って書いているからだ。
中学時代の先輩がイベントに来てくれて、何十年ぶりに再会しサインをしてくださいと単著を差し出されたのに、気の利いた会話もできないくらいに私はコミュニケーション能力が低い。
新潟からわざわざイベントスタッフをしてくれた学生を、もう少し、引き止め、一杯ご馳走すべきだったか。いつも迷う。それをして、迷惑かもしれない、そんなに近づいて欲しくないかもしれない。
本は楽だ。イベントは楽だ。
人間は難しい。まだまだだ。