すれ違う一日

自分で持ち込み話をまとめたワークショップを今度の火曜日に開催する。その準備を詰めていた。

今回、これまで私のプロジェクトを支えてきてくれたとある若いワークショップ実践者をいろいろな人に紹介しようと、アシスタントがてらトークする時間も盛り込んで!と思い企画し、誘った。彼を売り込むチャンスだと思っていた。

 

しかし、今日になってその相手に、今は自分にしかできない業務を優先しているのでアシスタント業務はできない、と言われてしまった。ロジスティックもメールで共有していたし、スタッフ業務があることが伝わっていなかったのは何故だろう、完全に認識がずれていたんだろうなあと思い、よく見るとMTG議事録に「登壇」と記載されていた。これが諸悪の根源だったかと思った。登壇とは。そもそもワークショップには「壇」なんてない。

 

その議事録を私は丁寧に確認し、書いた新参者にそう伝えるべきだった。意思疎通のミスだ、それに関しては大いに反省する。だから、勿論、詫びた。

 

しかし、彼とのそのあとのやりとりに違和感を覚えた。だから今後仕事をすることを辞めることにした。しばらくなのか、ずっとなのかわからない。でも、そういう判断をしなければならなくなったのは残念だ。

 

こういうことは以前にも何回かある。自分は一人前になってきた、いやなりたいのだと思うあまり、新参者やアルバイトと同じ業務はできないと、それは私に期待しないでくれと経験者に言われること。

実はその辺のところ(よくできる初任者、あるいは中堅になる始めところ)は踏ん張りどきで。新参者でもだいたいできるってことを、初任者後期は完璧に素早くできるってこと、それこそが信頼であり実力なのであって、そこを固めていってこそのオリジナリティだし、あなたにしかできない仕事なのだと私は思う。物品の用意や運搬を、活動のデザインと同じように考えられないひとは足元を救われる。だからその時期にはトラブルやコミュニティからの離脱がよく起きる。

 

やりとりに後味悪さを覚え、気分がすぐれないなか、今日は美容院に行った。

 

今日は切らずにメンテナンスだったのだけれど、新しい人が髪を乾かしている際、ちょっと髪がかかって不快な顔を私がした。それをすぐに見て、担当者が声をかけてくれた。ああ、よく観ているんだなあと思った。そういう作業に、返答に、いろんな気持ちみたいなのが溶け出していくときがあって。

 

だめなときは一周待った方がいいんだろう。

若さゆえの焦りかもしれない。プライドかもしれない。

 

ただただ、私の中には、嫌な気持ちと残念な気持ちが入り混じり、でもそれを引きずるわけにはいかないので、切り捨ててまた新しい一日を過ごしていくことにした。

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