どうでもいいこと

「あなたのインコが死んだのは、私にとってどうでもいいことです。」

中学の2年くらいだったか、このような発言を「友達」にした結果、クラスメイトからハブられてしまった女の子がいた。彼女は隣のクラスの人だった。彼女の言っていることはわりと正論で、その後、彼女はこういったらしい。「インコは必ず死ぬ。」

 

 

なんとなく、その話を聞いて興味を持ち、私は彼女に話しかけた。体育座りして長い髪で顔を覆うようにしてうつむいているのが印象的だった。私たちは、おそらく、仲良くなった。高校卒業まで、私の中では一番落ち着く同級生が彼女だった。彼女はその後、髪をきり、委員会活動をするようになって変化していくのだが、私は彼女の「どうでもいい」の気持ちがすごくよくわかる。でも、彼女のように言わなかっただけだ。ただ、心の中では思っていた。大抵のことは、どうでもいい。

 

日本で起きているありとあらゆることを受け止めていたらきりがないし、それが自分の研究関心と繋がっているわけでもない。世界中のニュースを見て心を動かすわけではないのに、日本のニュースを見てあれこれ思うのはどうなのかという気もする。人には容量というのがあって、常に優先順位をつけて、大切なものから順番に扱っている。

 

わかっているはずなのに。

 

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