東京で働いていたバーテンダーさんが、生まれ育った地域に戻って新しい出発をすると聞いて、新天地を見に行ってきた。
このblog読んでいたら、行きたくなったのよね。
故郷への思い入れというのはとても素敵なことで、羨ましいと素直に思った。あんなに面白くて美しい土地ならば、私も還りたくなるかもなと思った。岩がかっこよかったし、海が力強かったし、青葉は目に眩しかったし、風は優しかった。
どうしてあの場所に行って日帰りで帰れるだろう、もったいない。何日でも岩と海を見ていたかった。。。
故郷がある人はいいなあと思うことが多いのだけれど、よく考えたら、私にも生まれた場所や育った場所はちゃんとあって。もう少しそういうものを大事にした方がいいのかもと思った。
自分で勝手に故郷だと決めてしまえば、いろんなところにルーツを求められそうな気もした。自分のルーツのようなものに無頓着だったのだけれど、他人のルーツに触れるとそういうことに多少、想いを馳せることになる。誰かのルーツが何かのきっかけで自分にも内在化していく瞬間があって、そういうとき、私は、何人分もの人生を生きていくんだ、生きてやるんだと思う。
昨日の深夜はもっといろんなことをぐるぐる考えていたのだけれど、まあ、一晩経つとまるで忘れている。それでも、ルーツ、という言葉だけはぼんやりと今日も残っていて、引き続き考えていきたいという気分。
物事も人も、これから何処に行くのかは知らないけれど、何処から来たのかはある程度知ることができて、そういうことを知っておくと安心する。