母のこと

抱えていると自分もしんどいので書いてしまおうと思う。

 

母が鬱っぽい。プライドが高いので病院に言ってくれない。複数のエピソードが突発的希死念慮を意味している。できるだけ早く相性の良い専門家に相談させたい。日々の鬱々メールを読むのは面倒だが、私にしか言えないことがあるならば読むかと思っている。しかし読んだ後、私も鬱々するので、問題の根幹をなんとかしようと思う。つまり、母に巣食っている何かだ。

 

自分が高校以来会っていない「母の恋人」に連絡をとるか悩む。あんまり逢いたいものではないし、そういうことを飲み込めているわけではないが、私も大人になったんだし、母のためには母のことを一番大事に考えてくれているであろう人と話し合う必要があるかもしれない。しかし、断片的情報からアクセスできるだろうか? できることならば、母には死ぬまでの間、彼女がやってみたかったことをいろいろさせてあげたい。何故やりたいことをやらないのか、私にはわからないのだけれど、誰に遠慮することもなくやりたいことをできる世代ではなかったということだろうか。

 

今の私の研究は、私の近親者(肉親に限らない)を見ていて考えたことが少なからず動機になっている。すなわち、私は、毎日、父のことや母のことを考えている、つもり。でも、私にはこういうアプローチしかできない。実際に母と話すとイライラするし、論理的でない部分を気持ちが悪く思ってしまうから。

母は早いうちに、一度、地獄の入り口を見ておけば良かった気もする。愛したひとたちが、みんなで彼女をかばい続けてしまった。