異邦人はよく行方不明になる

職場がらみの食事会の最中、

うちの10歳児が行方不明になったらしいと連絡を受ける。

 おやまあと思ったがありがちである。

彼は携帯電話を持っていないので、所在をつかみにくい。

どうせまっすぐ、どこかの一本道を歩いているのだろう。

 

彼が連絡をとりたいときにのみ、<デンワ>があるのだ。こちらからかけても、大抵は用件を言い終わるぎりぎりで切られてしまう。彼は、電話で雑談するのが苦手のようである。

私も子供のときから、しょっちゅう行方不明になっていて、そのくせ、迷子呼び出しを使って親を呼び出すとか、たばこ屋や交番から電話をかけるとかそういう機転でなんとかしてしまっていた口なので、何も言えないのである。

 

そんなことを考えていたら見つかったらしい。よかった。子供は忙しいなあ。

そういえば、私の母は、よく私を探していた。探すのに忙しそうだった。

 

子育てで、予想がつかないことは、、、何も考えないようにしておこうと思う。

だって、相手は未来から来た異邦人だからね。