美人とは、母のことである。

(ある種のとんでもないところを持つ)父のことは、最近、人に話せるようになった。

しかし、(ある種のとんでもなさを持つ)母のことは、数年封じてきた。

大げんかをしたのは3年前である。それ以来、口を聞いていない。音信不通だ。息子は母の家に頻度高く行くのだが、私は母に興味が持てない。

 

 

なぜかということを、つきつめて考えるのがこわい。おそらく、それは、母と私に似ている部分が多々あるからだ。そして、私は、どこかしら、強く、母には到底かないっこないやと思っているのである。

母は美人で賢い。いや違う、とても優秀な側面があるのに、恐ろしい破綻を抱えているのだ。細かく書く気はないが、私はあんなに壊れた美しい人を知らない。

 

だいたい、1日に読破できる文章、執筆できる文章の量がとんでもない。

そのくせ、すっかり約束を覚えておらず、きままに破ってしまう。

そんな美人に、凡人の娘は、到底、かないっこないのである。

 

だから、私は、勉強するしかないし、大学で幸せによろしくやっている。

万事快調だ。