<面白い>と「おもしろい人」

録画してたIPPONグランプリを見た。

※私は「お笑い」が結構好きである。かなり録画して見ている。

 

平たく言えば、芸人による大喜利である。いろんな<面白い>がある中で、それでもこの番組では、<面白い>を数量でカウントし、そこから今回の覇者が決まっていくシステムになっている。この番組が<面白い>ところ、私が思うのは次の5つのポイント。

1.ミドル(出場する芸人)がトライする課題は複数あること。

2.ミドルには得意・不得意があることが考慮された上で、人選されていること。

3.課題はエキスパート(松本人志)の選定・設計であり、後で意図あかしがあること。

4.エキスパート自らも回答案を考え、一部公開すること。

5.アマチュア(一般)からも、回答を募りそれを、一部公開すること。

 

大まじめに書くようなことじゃないかもしれないが、この番組、よく練られた企画だと思う。数量化されわかりやすく私たちの前に現れるものの前に、複雑な妙がある。

 

ひとつひとつの<面白い>が出てくるための仕掛けがあり、それが束になってくる<面白い>感じ。

出場する芸人は即興で考え必死で回答していたとしても、既に構成が<面白い>を生むようになっている。

 

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この1週間ほど、不思議と。博士後期課程院生の研究発表を聴いたり、twitterで<面白い>やりとりを見たりする中で、<面白い>とは何かについて考えることが多かった。

 

気づいたこと。

「おもしろい人」っていう言葉遣い、私はあまり使わないなあと。

<面白い>は「事」に係る気がしていて、便宜的にそれが多い場合を「おもしろい人」と考えるのかもしれないが、まああまりそれは私にとって「面白くない」と思った。

つまりは、事を人に閉じ込めるのが好きじゃないのかも。

 

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<面白い>を「人」に閉じ込めてしまうのは、なんとなくつまらない気がした。

<面白い>と思っている「間」を大事にしたいと思った。