いつかの君へ

これをヒースロー空港の搭乗口で書いている。

おそらく人生で最も短い、ヨーロッパ旅をした。4泊5日なんて時間で来たことが無かった。授業期間だとこの程度の長さしか取れない。うち3日間が会議への参加、1日が打ち合わせでチェスター日帰りだったことを考えると、恐ろしいスケジュールである。

 

私にとって1週間以上、できれば2週間以上は滞在が当たり前だったのが、こんなことになったのは、一重に私の立場が変わり、長期の滞在が許されない状況になったとも言える。帰国したら翌日からは教壇に立つ。それでも、今回、少なくとも飛行機に乗るまでは特に体調も問題なく、精神も安定しており、よい状況である。事前の筋トレと糖質オフ作戦が功を奏したと考えられる。

 

ロンドンでは毎日のように階段を使ったしたくさん歩いた。東京に居るとついつい横着してタクシーに乗ることもあるが、そんなことは待ち合わせ場所を間違えた1回きりだった(レストランと同じ名称の歯科医院に行ってしまい慌ててタクシーで10分遅刻に収まった)。

 

こんなにスケジュールがうまくいき、ストレスが少ないのは、インターネットとスマートフォンSIMカードのおかげだと思った。そしてロンドンは年々、バリアフリーも進み、荷物を持っていても疲れにくい。20年前とは全然違うのだ。

20年前は、インターネット回線が有線で、なんかポーズをカウントしてジャックに指すとか、絶望的な感じだった。

 

さて、搭乗の時間になった。

 

今回は息子に、「お土産は要らないから観光名所に行ったら写真を送ってください。それがお願い。」と、やたら可愛いことを言われ送られたので、頑張って写真を撮った。でも、エスカレーターやポストなんかも撮った。いつか、彼が自力でロンドンに行くことがあったら、恐れず楽しんでほしいと思う。

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