春の雨

帰りがけにぱらついた雨が、明らかに春雨だった。そんな時に思い出した人がいて、離れているのは切ないものかもなと思った。

 

しかし、大概の人とは暮らせず、すれ違って生きている。そもそも出会った時点で、どうにもならない状況にあることは沢山あり、それをどうにかしたところで、面倒なだけなのだ。気になった人、全てと暮らしていたら身がもたない。或いはいろいろややこしい。世間は難しい。

 

たまに思い出すのは、簡単だ。ちょっとセンチメンタルになった気でいるだけで。