後ろから来るもの

この数日、調子が悪かった。楽しみにすればするほど、すれ違ってしまう感じとか。テンションをコントロールするのが難しかった。

好き過ぎて意地悪しまくるという学生時代があった。気を引きたいというのが空回りしてしまう感じで、なんとも可愛げがない。それが成立しうるのはお話の中だけで、実際にそんな振る舞いをしたら単なる嫌な奴だ。

多分、当時の私は、加速する気持ちに向き合うのがこわくて、自ら嫌われることで逃げたかったような気がする。

今でも、楽しみにし過ぎると、さんざん支度したのに、どうにも行きたくなくなる時があって、行きたくないなと思って、だんだん動けなくなる時がある。軽い気持ちであると、さっと動けるのに、不思議な話である。

後ろは振り返らない、過ぎたことはいいの、と言われ、オルフェウスの神話を思い出した。

私は、ものすごく振り返り人間で、それで得たものもたくさんあるのだけれど、私に必要なのは、過去を赦してくれる人のようにも思う。