人生長いのでゆるくやっていく

誕生日も明けましたので平常運転です。

今日は、ひたすら、英語文献を探してアブストを読みダウンロードしまくるという日です。これができる場所でやっておくと、後でいつでもどこでも論文に浸ることができます。私はこれをやると決めた日は100本はやるので、手がだるくなります。

 

さて、先日、軽く衝撃を受けたことでもありますが、半期1コマしか担当したことの無い大学生だった方と、今、facebookで繋がっているのですけれど、彼女が私に影響を受けたので「図書室」やってもいいですか?とMessageしてきてくれたのですよね。

ちなみに、これがその元ネタの「図書室」なわけですが。

harinezumi-library.hatenadiary.com

彼女は学校の先生になる道に進みながらも、働きながら司書課程科目を卒業後単位取得していたようで(そこまで詳しくわかっていない)、とにかく、すごいなあと思っていました。

実は私も、大学学部時代は不真面目で、授業が増えるのが嫌だという理由で学芸員資格をとりませんでした。大学院に入ってから、ご縁あってムサビで学芸員資格を通信教育で取る方々のサポートをすることになり、(私資格持ってないじゃん、やばいのでは・・・)という気持ちと、ムサビと東大で、学芸員資格の道にどんな違いがあるのか興味が湧いて、博士課程の2年間で取りました。

結局、有資格者になっても学芸員になるわけではないのですが、そこではじめて、東大教育学部・教育学系研究科における社会教育というのが何を教えているのかを知り(今は少し組織改編もあって内容も変わっていると思います)、福武ホールと教育学部、こんなに近くで教育研究をしていても、やっていることはかなり違うんだなと衝撃を受けたのでした。

 

さて、回り道になりましたが、そんな、意識の高い卒業生が始めたのがこのブログ(本図書室)です。

hokuson-library.hatenablog.com

Amazonアフィリエイトに申し込んだら、記事実績がないからか許可されなかったらしく。そこで諦めることも無く、彼女は手描きで!(著作権の問題もありますからね)書影を作成していました。

しかも、この本は、私が彼女に補講をした際にネタとして扱ったもので、記憶が確かなら、それは彼女にとって大学生最後の授業になったものだと思います。

 

私ももう少ししっかりしなければなと思うわけです。ええ。

 

とある人に私は、東大を辞める時に言われました。

「私大では研究はできないよ。」

答えはNoでした。はっきり、それを示すことができます。着任してからも研究成果は出ています。授業は多くなりましたけれど、教育研究者にとって授業もまた教育実践研究の場です。

 

実は私、今の大学では所属の関係でゼミが持てません。だから研究人材の育成に関われないと思っていたこともあります。でも、今は「ネットワーク」があるので、私が対面で指導するよりも多くの方に、研究について届けることもできるでしょう。

 

勿論、然るべき時、ご縁があれば別ですが、私は現在の研究環境に満足しています。

そして、素晴らしい学生に恵まれ、こういう仕事を選んでよかったなと思っています。

 

これからもゆるく、楽しく、長く。

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