贈り物

贈り物というのは、思いついた時にひょいっとするのがかっこいいものなので、なんとかの日みたいなのは野暮だなあと思う。

しかし、全くやらないよりも「日」にやった方がいいという概念もあって、だからこの世にはいろんな「日」が設定されている。

 

金曜日の夜に「はいっ」て折り紙で作った花を渡されて、「ん?」ってあまり応じなかったらふてくされた息子が。2日早い、母の日のカーネーションだったらしい。よく見ると結構凝ったデザインになっていて、こんなの器用にやるなあと思う。

 

先週くらいから、母の日に何を贈るかなあと考えていた。多分、この数年は母に、誕生日も母の日も何もしてこなかった。忘れていたわけではなく、余裕がない半分、意図してしたくないのでしていない半分。

 

まあ、いろいろ思うところはあれど、あと何年できるかわからないしなと思い直し、消え物かつ彼女のブログ映えしそうなものを探した。衣類・雑貨にこだわりあり、山程物を持っているのを知っているので、そういう相手に物を贈るのは難しい。

バスタイムのグッズと迷ったが、よく行くレストランの化粧室でみかけるルームフレグランスにした。介護をしているといろいろな匂いを嗅ぐことがあろうかと思う。せめて、香りに癒やされる時間があらんことをと思う。

 

とはいえ、思いついたときにひょっと渡すことの良さに勝ることはなく。どんなに考えたところで、所詮野暮の極みである。

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