S

SMのSはServiceのS。これ、よく聞くフレーズですよね。

 

相手が何をしてほしいのか考えるっていうのは非常に高度な知的活動です。先日、韓国に滞在した際、「サービスってなんだろう?」と考えました。

 

私はこの度、初めてLCCに乗りました。韓国系の会社です。福岡−ソウル、ソウル−成田の2区間使いました。LCCはサービスが良くないと聞いてましたので、覚悟していましたが、チェックインカウンターでの対応、機内対応、含め、全く不満を感じませんでした。チェックインカウンターでは、スタッフが終わった後私を走っておいかけてきて、少し時間ぎりぎりだからファストなコースに進むようにってカードを持ってきて教えてくれました。なんて親切なの!!

機内混んでいるのは、どんな路線でも繁忙期はそうだし、機内BGMないのは海外で利用する国内線だとよくあることで、遅延が多い件についても今回は被らなかったし、アメリカ系航空会社は大変よく遅延するのであまり気になりませんでした。ソウル−成田では軽食までサービスされ、ワインとサンドイッチを買って乗った私は拍子抜けしました。

 

サービスについて特に考えさせられたのは、帰りの飛行機の中、隣の人のリクエストを見たときです。私は韓国語がわからないので、会話を把握しきれていないのですが、隣の若い男性が、三つ編みをいっぱいしているポップなヘアスタイルで、彼は乗務員に何かを持ってきてほしいとしきり頼んでいました。最初、絆創膏がもってこられました。でも、彼はそうではないというような話をしていて、次は輪ゴムが持って来られました。それでも彼は諦めず違うという話をし、最後、黒い髪ゴムのようなものが持って来られました。全く理由も経緯も推察しきれませんが、彼の髪の三つ編みの一つがくずれていることに、何か対応するものだったのではないかと思います。そんなの、乗務員にはどうでもいいよね?いいはず。そのやり取りを出発前にやってて、離陸が遅れたのは彼のせいではないと思いたいけど。この対応って、サービスだよなと思いました。リクエストに対して、そこにあるリソースできちんと応えるってこと。

 

日本の航空会社が、あれやこれやアメニティ配るの、あれは必要なサービスでしょうか?私はフィンエアの、ミニマムなサービスが好きで、お酒飲む人は後ろに取りに行って、自然と固まっておしゃべりする感じが好きです。

 

ソウルでは、タクシーの運転手さんが、「こりゃ時間ぎりぎりだ、飛ばすよ!」って猛スピードでやってくれるとか、おでんの食べ方を雑に教えてくれるとか、私は心地よかったのです。ソウルに冬行ったらおでん、食べると良いですよ。大きさにびっくり、味にほっこりです。

 

私も相手をしっかり見て、いい感じのSを目指そう。

そう、改めて心に決めたのでした。

 

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