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棄てる/選ぶ

百草団地でのフィールドワークは、私自身が揺さぶられ面白いなと思うことがあるので、やりがいのある研究活動だ。おつきあいが始まってからもう少しで2年になる。

 

地域の方と話していると、すごいフレーズを聴き取ることが度々あって。

今日、考えさせられたのは、高齢の女性の発言で

「いろんなものを棄てていくことが年をとっていくこと」

それに対して、別の女性が、棄てるのではなく選んでいるのではないか。あるいは絞っているのではないかと。

 

この議論が、普通に、会議中にできることがとても面白くて、良いなあと思う。私はいろんな話を、なるべく口を出さずに聴いているスタンスで、みんながどんどん話していくのをメモをとったり、考え事をしたりしながら聴いている。

 

定期的に通い、議論をするようになり、地域の方の向学心にも感銘を受けるが、それだけではなく、明確な技術の向上も見て取れる。今日気づいたのは、ノート・メモのとり方がうまくなっていることだった。ノートを縦半分に線で分け、箇条書きに記述しているのを見て、ノートテイキングを学んでいると思った。前回は、紙全体にあちこちにメモをとっていたが、今回の書き方で、かなり議事録として精度が上がっているように見えた。

「先生は私たちの考えを整理してくれる」と高齢の方から言われたが、私は本当にたいしたことはしていなくて、様子を見て、次にはこれをしたらいいかなということを言うだけだ。ノートのとり方は教えていない。次の目標を決め、次回の会議の予定を決める。それだけだ。

人は、教えすぎると甘えてしまうのではないかと思う。大事なことはいつもシンプルだ。今日も、きらきらする言葉を見つけ、そう思った。

 

なにが本当に大事なことなのか。「はりねずみはただひとつ大事なことを知っている」、という有名な詩がある。そうありたいものである。

まずは、さまざまな断捨離からだな。

 

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