switch

誰とでも何にでも恋に堕ちることができるswitchというのがある。世の中には、それを持っている人と持っていない人がいるような気がする。

多少、ふしだらに聞こえるかもしれないが、入れるか入れないかは当人が決める。これを持っていると、どんな仕事にも面白さを見つけることができたり、どんな場所にでも魅力を発見できたり、どんな研究計画書にも改善点を探すことができたりする。研究者には持っていて損はないswitchだと思う。イベントの企画なんかもそうだろうし、編集も持っていると良さそう。

他にも、サービス業の人にそのswitchを持っている人がいて、そういうのはお互いわかるので、あ、この人持っているなと思うと、そういう話をする。

 

昔、研究室で、「教育研究者は『怒り』を原動力にする人と、『愛』を原動力にする人がいる」という話を聞いたことがあるのだけれど、私はどちらもよくわからなくて、だから教育研究者なのかなあと懐疑的である。私を突き動かすのは好奇心一択なので、『恋』に近い。

 

ところで、「恋愛」には「恋」と「愛」が含まれているが、包括的に語れるものなんだろうか。「恋」 は目的的かつ能動的で、自分から向かっていく感じがするので、とても探究・研究に似ている。しかし、「愛」は、研究と似ている感じがしない。「愛される」 は、気づいたら上から降ってきたり、地面から足元をすくわれたり、背後にまわられたり。取り囲まれる環境というような印象がある。「愛する」はどのような ことを指すのか、未だによくわからない。

 

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