ペーペーのまま

講演や研修の依頼をいただくことが増えています。あまり長時間連続で話せるようなことは私の中にはなくて、できれば相手の話を聴いてコメントをしながら一緒に時間を創っていきたいという想いがあります。

 

よくもらう要望に、「もっとレクチャー時間を増やして」という要望があります。

しかし、お話って眠くなります。聴いているのも苦手ですが、話していてもしょっちゅう眠くなるんです。もし眠くならないようにお話するとしたら、すごい速度でいっぱい話すことになります。それは人に伝える話し方ではないので、それを避けたいです。速度というのは、単純な語彙数/時間 だけではなくて、自分が持っている前提と相手の前提を確認しながら進めることを怠ってしまうという状態です。

「自分が持っている前提と相手の前提を確認しながら進める」というのは、すごく難しいやつです。いつまでたっても、できるようになっている実感がありません。察するのは難しいからです。

 

高座は、できる方法でさせてもらっていこうというスタンスです。つまり、どれだけ聴衆が多くても、相手の前提をお聴きしながら進めていくほうが私には心地よいのです。

そのために、相手がどう要望してこようと、やっぱり長尺連続で話さないというやり方で進めていきたいと思いました。

 

キャラクターにあった仕事を、ひとつずつ丁寧に進めていこうと思います。