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東京が始まる。

東京に帰ってきました。

また、ここから、私にとって東京が始まるのです。

 

新幹線がホームに着き、そこには見慣れた東京が広がっている。

東京生まれ東京育ちの私にとって、やはり、東京は帰ってきたという感覚であります。東京に来た、という感覚を持つことができないのは、少し残念であり嫉妬もあります。

 

私は子どもの頃から、どこかに行きたくて仕方ありませんでした。

ちびっこパイロットやら何やらで、かなり小さい頃から1人新幹線、1人飛行機を経験していました。行き先は兵庫の祖父母宅だったのですが、祖父母に会えることさながら、覚えていることといえば、一人で飛行機に乗れるという解放感です。

飛行機は私にとって、夢の空間でした。音楽が聴けて、ご飯が食べられて、そして、空を飛んでいるんだから。小学校の同級生の両親がバーレーンに住んでいて彼女が1人でバーレーンに行くのがすごく羨ましかった。あの頃から私の旅志向は始まっていたのだと思う。

 

私はいつしか、飛行機に乗れる仕事がしたいと思うようになりました。取引先に行くのに飛行機に乗るという話があればそれは幸いでした。大学時代は、殆ど儲けがなくても、飛行機に乗れる仕事は進んでしていました。

空港も飛行機も、私にとっては今でも、ワクワクする場所です。

 

新幹線は、子ども時代、飛行機に比べてそこまでtensionがあがる場所ではなかったのですが、それが一変したのは、ヨーロッパで列車旅行をし、列車で国境を越えるという経験をしたことがきっかけです。加えて、ヨーロッパでは、数々の遅延掲示や複雑な時刻表を見ながら切り抜ける(たまに切り抜けられない)ということも体験し、列車の中ではお酒を飲みながら車窓を楽しんだり、寝台で寝たり、隣人と刹那の会話を楽しんだり、そういう面白いことを通じて、私は列車も好きになりました。

その延長で、大学1年で帰国してから、日本の列車および列車旅にも興味を持ち、青春18切符旅デビューもし、一方では新幹線にも関心をも持つようになりました。

大学院生〜特任助教の時も、出張の多い案件を、進んで受けましたが、その理由の中に、「乗り物に乗りたい」という気持ちが少しも無かったと言えばウソになります。

 

様々な経路を辿り、私は、東京に還る生活を送ってきました。

 

私にとっては東京が故郷なのです。いろんなところに行くことで、それを実感するのです。なんとも言えないことですが、変えられないものの一つが、故郷なのです。もちろん、それは、そこで一生暮らしたいということを意味しませんが。

 

そんなことを考えながら、中央線に揺られています。