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代わり

「君が辞めたら君の代わりを探すだけだ」と言われたのが、耳の奥に鈍く残っている。もう遠い日過ぎて思い出せないくらい昔のことだ。その時は殴られたようなショックを受けたが、今は、その言葉を、平坦に捉える。諦め、どうしようもなく愛しく思える。代わりがいれば回るシステムを組み上げてきたんだという誇り、自負。

 

「君の代わりはそうそう居ないよ」と言われても、たまたま私たちの間に時間が経ったということなのかしらねと思う。それと同時に少し怖いと思う。お互いに、いつでも別れを切りだし切りだされてもいいよう覚悟を持っていなければならないと思う。

 

一方で、(代わりの利かないことをするといい)という風に、他人に声をかけてしまう。

君の代わりは探さない。君の代わりは居ないから。私は、君は君で心の奥にしまって。君ではないものを探さなくてはならない。そこにあるものと、そこに居る人と、今できることを探していかなければならない。新しいものが始まるんだと。

 

それでいいんだっけ?