未来から来た人

最近、博論改稿で遅くまで集中していたので、9歳児に留守番させることも多かった。そのことは少し申し訳無く思っていた。

 

今日、風邪で学校を休んでいる9歳児に「ここしばらくやっていたことは、昨日ひと段落したので、もうあんなに遅くなることはないよ。今日は早く帰る。」と声をかけた。

 

すると9歳児は「これまであんまり触れあうことができなかったからねえ」と言った。そして、「ところでどんな論文を書いたの?」と聞かれた。

照れくさかったので、「読んでみるといいよ」と答えておいた。

 

彼が居なかったら、私がああいう研究をすることはなかったんじゃないかな。数年前の私は、"未来の学び" なんてこと考えるような人じゃなかったので。

 

未来から来た人が、今日も、目の前で美味しそうにご飯を食べている。