「イベントをやったあと、アンケートをとるなどしているのですか?」と聞かれることがあるが、私はそういうことをしていない。
「うまくいったか気にならないのですか?」とも言われることがあるけれど、とりあえず終わった日の夜は、自分を振り返って考えることにしている。
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イベントをつくるっているとき、私自身は職人のような気持ちと姿勢で向き合う部分がある。しかしながら、イベントは私の中で完結していることではない。むしろ、完結すべきではない、と考えている。
そのため、私にとっては、終了後の様々なフィードバックが、一番の達成感につながっているのかもしれない。達成感がないことは持続もしない。
つまり、様々なフィードバックがあるからこそイベントはよくなっていくし、自分はそれを続けていけているのだろうと思う。
twitterは即時的なフィードバックを言語として他者に見えやすくすることに貢献していると思う。会場でのお客様のしぐさや表情からもたくさんのメッセージを受け取っているけれど、言葉になったものを読むのは、別な意味で興味深い。
個別にメッセージやメールをくださる方もいて、私は筆無精なのでそれに十分応えられているかわからないのだけれど、でも読んでとても嬉しく思っている。
改善に向けた指摘や、次回告知への協力などをしていただくことも、ポジティブなフィードバックのあり方だろう。
もちろん、それをきかっけに、自分以外の参加者同士がインタラクションを始めていることを知るのは、たいへん大きな悦びである。
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さらに。私はブログもとても素敵なフィードバックだなあと思う。
昨日は、ひょんなことから、自分でも手に負えないのではないかと思うような企画を切り盛りすることになった。
自分でやると言ったからにはやりきるというのが私のモットーなので、やりきった。でも、内心、本当にお客様はそこに来るのだろうかとか、喜んでもらえるのだろうかとか、不安が無かったと言ったら嘘になる。
それでも、私は「したいこと」と「できること」の間を行ったりきたりしながら何かを考える。ここにある反復運動もまた、「行動力」と「抑止力」、そんな感じかもしれない。
近所の商店で焼きたてのパンを待ち、デパートでひとつひとつ自分が普段も気にいっている店をいくつもまわってひとつひとつ総菜を買い、スタッフみんなで、どう並べようかとか、どこに掲示板を置こうかとか考える。
当日はキャンセル連絡などに対応できるよう、地下鉄での移動を避け、電話もメールも届くように身を置く。
進行中、どこの位置に立つともう一人の企画者が緊張せず進行できそうか、場所を移ってみるなどして、それが正しい答えかは誰も教えてくれないけれど。
やりたい方向性に対して「その状況にとってより好ましいか」を考え抜き、判断し、すぐ行動する。
そういう時間が私は好きだし、そういうことの中には、とても複雑な学習があるのではないかと思っている。(そういうことに興味があるのでそういうことを研究することもとても好きである)。協力してくれた全ての皆様に感謝である。
私がもし、この世にひとりきりだったら。こんなこと、なんの意味もないことなのだ。
イベントに関わるということは、私にとって、私がひとりきりではないということを強く実感する瞬間なのかもしれない。
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このブログを読んで私はニヤニヤしながら土曜日の午後を過ごすのだった。
@JUNYAmori blog
「Educe Cafe:drinks×school -楽しみながら学ぶためのデザイン-」でゲストとしてトークしました
http://blog.junyamori.com/2012/02/25/educe_cafe/
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きみにキスする