ひょぃっと預ける

鮨屋にはカウンターがある。

 

美味しいもの食べたかったら、カウンターの向こうに、

命をひょぃっと預けなきゃなんない。

 

そのくらいの覚悟がないとなのかも。

だって身体に入ってくるものなんだから。

 

信頼関係の上になりたつ悦びがある。

恋もそう、仕事もそう。

 

この人だと思うから、そこまで、今を見極めて、

あとは、ひょぃ、ひょぃ、と預けてみる。

 

そうすると、お互いの間に立ち上がる何か。

新しく見えてくる世界がある。

そんなことを考えました。

 

あなただから任せる仕事がある、すきなようにやりなよ。それを喰らうよ。

鮨というのはその小さなサイクルをみせてくれるような。