時々、ワークショップをしている人から「難しい質問」を受ける。
それは表面的には「質問」なのだが、後ろ側にものすごい想いが見え隠れしている。
中には哀しみや怒り、困惑を孕む、切羽詰まった言葉もある。
私は、これまで、そういうことに深く考え込み、時々、返事を書く勇気が出なかった。
知っていることを書いて終わりにするか、その悩みととことん関わるか。
悩ましい。私がしたいことは、どっちでもないのだ。
最近気づいたことがある。
私の中に、あなたの質問に対する答えは無い。
ただそれに対して、いま、一生懸命考える用意がある、気持ちがある、そういうこと。
それを丁寧に真摯にレスすることが、私の「ありたいさま」なのではないかということ。
それでいいのではないかということ。
そんなに簡単なレスで終わらないのだ。
まずは、聞いたよ、ということ、そしてそのことについてきちんと考えようとしているということを伝えよう。
そんな難しいことに即リプできない。
質問はきっかけでしかない。
質問するのは難しい。質問に向き合うのも難しい。
それでも私は、覚悟を決めたのだ。
難しいことと、向き合うと。
向き合いたい問いと、向き合うと。
研究者とし て、向き合うと。
